STUDIO LUMIERE  

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「 こんなのどうでしょう 」

夏休みはどうでしたか?
お気に入りの写真、増えましたか?
撮った写真は通常だとパソコンや各種メモリに保存していると思いますが、
「見終わったら消しちゃいます。」とか
「(メモリ容量が)いっぱいになったら古いのは削除。」
そんなサッパリした人もいましたね…。
そう…。自分の写真見ていても、こんなの保存しておいてどーするの?的な
写真がけっこうあります。昔はフィルムとかプリントといった物理的にもカサばる
形態でしたから、定期的に整理しないと文字通り汚部屋になりかねません。
ところがデジタル化のお陰様でピンもキリも、ごちゃまぜにハードディスクに放り込んで
「とりあえず」安心。整理の具合も外から見えるわけではないので秘密の汚部屋状態。
いけませんね~。

写真の世界で長いこと生きてきた私のような者は、少し整理したほうが…
でも、
みなさんには出来うる限り写真を保存しておくことをお勧めしたいと思います。
ピンボケ、ブレブレ、アンダー、オーバー、正体不明の失敗作から
入魂の傑作まで一枚も捨てずに保存しておいて欲しいのです。
あまりキレイに整理されていない方が、より良いのかも知れません。
なぜ? か。
もし、本気で写真に向き合う機会が訪れ、自分の今までの作品を見返す時に
反省材料は多いほど良いのです。特に、失敗ほど貴重な資料はないでしょう。
そして、今は気づかない埋もれた名作を掘り起こすことになるかも知れないのです。

そこで、「こんなのどうでしょう」ですが、
皆さんから預かっている写真を再発掘して、
その写真をもとに、いろいろな表現手法を試したり、
気が付いたことを記してみたいと思います。
あくまでも「こんなのどうでしょう」というレベルです。
こうしないといけない。とか、こちらが良くて、あちらはダメという
話ではありません。参考になるとよいのですが…。


今回は129Hさんの宝島から、お借りしてきました。
オリジナル写真1
d0154964_13483633.jpg


作例写真1
d0154964_13491281.jpg


オリジナル写真1、これはこれで何もしなくても、作品としての面白さがあると思います。
それを、作例写真1のように丸窓の中だけ明るさを落とし、コントラストを少しだけ強くします。オリジナル写真1ではカメラが露光のバランスを自動で判断したため、どうしても外の景色が明るめになりました。これもこれで「雰囲気」ではあります。
作例1のようにすることによって、外の景色のリアリティを強調し、観る者の立ち位置をはっきりさせることで、作品全体に力強さが感じられると思います。オリジナルのソフトでどこか異空間のような雰囲気とは対照的だと思います。こんなの、どうでしょう?



オリジナル写真2
d0154964_13533221.jpg


作例写真2
d0154964_1411649.jpg


こちらのオリジナル写真2も、カメラまかせのオート撮影のため、ある意味フラットで気に障らないマイルドな描写になっています。マイルドとかフラットというと耳触りは良いのですが、ともすると中途半端な状況をごまかしているだけではないのか?おっと。これは被害妄想か。しかし、129Hさんも中心の丸い物体が面白くて、この写真を撮ったのに違いない…だとすると、やはりこの作品の主役はこの球体に他ならない。ならば作例2のように球体以外の背景の明るさを落とし、球体を浮かび上がらせてもきっと怒られはしないだろう。ということで、こんなのどうでしょう?



オリジナル写真3
d0154964_13553130.jpg


作例写真3
d0154964_13561629.jpg



オリジナル写真4
d0154964_13571075.jpg


作例写真4
d0154964_13574071.jpg




夏の日差し、木漏れ日の図。
人間の眼は…というより脳は、たいへん良くできていて、
じつにうまい具合に。というか都合よく、光の強弱を脳内合成して
イメージを再構築するのです。「実際の」と言うか、物理的な光の強弱は
オリジナル写真3や4に近いものだと思います。それを脳内合成写真風に
表現するなら作例3そして4のようなイメージになるのではないでしょうか。
作例は分かり易くするために、ややオーバーイメージにしてみました。
撮影者の視点や興味がどこにあるのか?互いの脳内を推察できるのは
人間ならではの、写真ならではの面白さだと思います。当たらずとも
遠からじ。になっているでしょうか?こんなのどうでしょう?
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by mooriyan | 2014-08-27 14:02 | mooriyan