STUDIO LUMIERE  

<   2012年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

「 素晴らしき物撮りの世界 」

来週の実習は物撮り(ブツドリ)です。
文字通りモノを撮るのですが、
皆さんが良く目にするのは、広告の商品や
製品カタログではないでしょうか。
身の周りの小物、車、衣類、装飾品、
レストランのメニュー、人の物欲とは際限ないものです。
そんな世界をより楽しく、美しく彩るための
奥深い物撮道のほんのさわりですが、
体験してみてください。

d0154964_2223158.jpg

私のプロとしての初めての仕事も物撮りでした。
学生時代に写真家Sさんの助手として、
「伊藤園のウーロン茶」の広告撮影に立ち会いました。
都心からスポーツカーで、茨城の海岸までぶっとばし、
海の中に撮影台をつくり、ウーロン茶を撮る。
「カメラマンてかっこいいな。」田舎者の私は
撮影するSさんの背中ごしに、将来の夢をえがきました。
夏の青空のもと、じつにまぶしい光景でした。
[PR]
by mooriyan | 2012-06-26 22:24

「 モノクロか、カラーか 」

実習の時にも作例で、カラーとモノクロの違いをお話ししましたが、
093さんの作品を借りて、いま一度、カラーとモノクロのお話を。

A1
d0154964_757258.jpg

A2
d0154964_7572780.jpg

B1
d0154964_7591622.jpg

B2
d0154964_7594150.jpg

色という大切な要素を取り除くと、主役が入れ替わることがあります。
A1では鮮やかなアジサイに目がいきますが、色のない世界A2では
花瓶の方が先に認識されるのは私だけでしょうか?
B1、B2のように主役がはっきりしているものは、モノクロになっても
逆転はありません。


B3
d0154964_803026.jpg

B4
d0154964_811867.jpg

色を失うことで迷宮に入り込むことも。
B3は、道草の背景にある黄色い部分が印象的で、
草との対比で不思議な感覚をつくりだしています。
これがモノクロB4になると、どこを見てよいか、何が主役なのか、
はっきりしなくなり、見る人も何かを見つけようと、
画面の上をさまようことになるでしょう。
ある程度のヒントやよりどころを与えてあげないと、
迷宮入りすることにもなりかねません。


C1
d0154964_824851.jpg

C2
d0154964_823677.jpg

C3
d0154964_88532.jpg

E1
d0154964_832049.jpg

E2
d0154964_833482.jpg

E3
d0154964_84370.jpg

B3、B4は無理やりなところがありました。
あえてモノクロに置き換えなくても、結果が明らかなものも多いでしょう。
もともと私たちが目にする世界は色にあふれた世界です。
素直に撮ればC1のように、色どりの面白い写真になるはず。
C2のようにただモノクロに置き換えただけでは、見る人を
欲求不満にするでしょう。賛否はあるでしょうがC3のように極端に
表現すると、嫌いな人は、はっきり嫌いだと言うことができるし、
こうした調子の作品が好きな人は、すっきりすることでしょう。
E1、E2、E3も同様です。


F1
d0154964_854183.jpg

F2
d0154964_86187.jpg

F1はカラーでも、じゅうぶん面白いと思いますが、
モノクロF2にすることで、想像力をかきたたせます。
カラーは状況をしっかり説明してくれるのは有難いのですが、
その分、見る側の入り込む余地が少なく、そうなると
人間とは、おかしなもので、なんだか面白くありません。
他人の作品であっても、それを観て感じる
自分の世界が欲しくなるのではないでしょうか。


G1
d0154964_863887.jpg

G2
d0154964_86544.jpg

G1はふだんなら見過ごしてしまいそうなシーンを
写真という半永久的なフレームに見事に再構築しました。
小さなピンク色の花、若葉のいぶき、石に着く苔の呼吸まで。
静かな満ち足りた一枚でしょう。
G2は、そのままモノクロに変換しましたが、
そこには草花の生命感よりも
光と影の作り出す、モノの質感や形状が優先され
自分のいままでの経験がそれらを再生しようとします。
それは、作者の意図するところとは全く違う場所に着地することもあるでしょう。
色が無い、欠けているからこそ、深読みをする。させる。
モノクロ作品の面白さの真髄かもしれません。

たとえ、それがカラーであろうと、モノクロであろうと、
素晴らしい作品から受けとるものに優劣はないでしょう。
ただ、写真のみならず作品が表現者と鑑賞者という二者の
共同作業によって成り立つとするなら、色という部分を欠いた分
モノクロは、より鑑賞者側によるところが大きいと思います。
言い替えるなら、それは鑑賞者の経験値や考察力に頼むところが
大きいということでしょう。作品がすばらしいものであれば、
それを、受けとめる我々も日ごろから様々な経験を積み、
様々な考察を続けることがとても大切なのです。
[PR]
by mooriyan | 2012-06-23 08:11 | mooriyan

「 みんなでミュージ写ん 」

みなさん、夏休みの課題で読書感想文を書いたことはありますか?
みなさんの世代はもう、そういう宿題は無いのかな?
課題図書という指定された本があったりして、それを読んで
どのようなことを思い、感じたかを作文して提出しました。

それを、音楽でやってみようかと思います。
課題となると、少しきゅうくつなので、テーマとして
聴音感想写真にトライしてみましょう。やりかたも自由です。
楽曲を聴いてイメージしたものを写真にしても良し。
先に写真を撮って、それに合う楽曲を見つけても良し。
何人かで協力してやってみるのも面白いかもしれません。
できあがったものは、BGM+スライドショウのようなかたちで
鑑賞してみたいと思っています。
とりあえず、インフォメーションしておきますね。

作例としての良し悪しはともかく一例 ↓です。
聴音感想写真「 Once Upon a Time in Yokohama 」mooriyan編

夜明けとともにこの首筋に夢のあと(LOVE AFFAIR)
d0154964_9421649.jpg


朝日輝ふ海に(横浜市歌)
d0154964_943897.jpg


ちょっと前ならおぼえちゃいるが(港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ)
d0154964_9435712.jpg


あなたを思い出すこの店に来るたび(海を見ていた午後)
d0154964_9443880.jpg


街の灯りがとてもきれいねヨコハマ(ブルーライトヨコハマ)
d0154964_9452180.jpg


花散る夜を 惜しむよに(伊勢佐木町ブルース)
d0154964_9455683.jpg

[PR]
by mooriyan | 2012-06-13 09:54