STUDIO LUMIERE  

「 作品評やってますその④ 追加 」

301061Tさん
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作品を何枚か並べる写真展などの場合、
見る人にすんなりと作品の世界に入り込んでもらうために、
このように作品全体の調子、色味や濃い薄いなどを調整することがあります。
それを反対に利用する挑発的な作家もいます。
岡本太郎さんなどが良い例でしょうか。

調整前はこんな具合です。
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301018Oさん
おなじく、全体の色味をそろえてみました。
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オリジナルはこちら。
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301083Mさん
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こちらは、撮影する時の、切りとり方と、
主題を明確にするためのちょっとした作業の例。

オリジナルを見ながらお話を。
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まずは左上の作品ですが、主題を「標識の落書き」にするなら、
撮影時にもう少しだけ近づき、一歩左側に回り込んで撮ると良いでしょう。
単純な話にすると、撮りたいモノ、主題となるモノは
画面全体の面積の1/2~1/3くらいを占めるのが理想です。

右上は赤丸部分の空をカットしました。見る人の視線を空に逃がさず、
この空間に閉じ込め、閉塞感を強調します。

左中は看板の明るさを変え、視線を落ちているビンに集中させることで
主役は「ビン」だとはっきりさせます。

右下はトリミング(切り取り直し)して、主題を「自転車と落書き」としました。

左下は傾きがあることで、そちらに意識がいってしまいます。
もし、特別な意図がないのであれば、水平垂直がきちんと出ていることは、
見る側への親切でもあります。

301022Kさん
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イタリアの絵本作家、イエラ・マリさんの「木のうた」(ほるぷ出版)を思い出しました。
とても素敵な絵本ですので、書店の絵本コーナーで手にとってみてください。
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樹木は地上の枝と同じくらいの広がりで、地中に根を張っているといいます。
果樹園などでも肥料をやる時は張り出した枝先のちょうど真下の地面に施すと聞いたことがあります。Kさんのこの作品は地面に落ちる枝の影が、まるで地中の根が見えているようで、とてもおもしろい作品です。少しだけコントラストを強くして影を強調してみました。

301097Yさん
前回の記事では別のキャプションをつけましたが、
追加で提出してくれた作品を見て、
「あぁ。そうか、こっちの意図だったんだ!」と気が付きました。
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オリジナルはこちら
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オレンジ色がテーマだったんですね。
せっかくですから、もっとオレンジ色を強調してしまいましょう。
主役以外のモノはできるだけ切り取ってしまいます。


301064Tさん
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最近、写真の腕前が、あがりましたね。
あ、もともとうまいんだけど撮ってなかっただけか…
今回のも、とてもいいです。
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by mooriyan | 2015-07-12 12:35 | mooriyan