STUDIO LUMIERE  

「 6月11日の教室 」

物撮りの奥深い世界への入り口を体験してもらいました。
これをきっかけに、奥深い世界に迷い込むのも一案。
もちろん、広く浅く知っておくのも良いことです。
今日の今日、授業の冒頭で紹介したエドワード・ウエストンや
アービング・ペン、今 道子さんのようにとは言いません。
まずは、楽しんでください。少なくとも嫌いにならないでね。
そう思いましたが、思いの外、熱心に取り組んでくれて
内心、おどろいております。

題材として、ウエストンにならいペパー(日本ではピーマン)を
用意しましたが、日本のスーパーで売られているものは、どれも上品で
食材としては優秀なのですが、モデルとしてはペケでした。
それでもこれだけのバリエーションが生まれたのは、
ピーマンというモノが持つ魅力と
皆さんの物撮りへの探究心や好奇心によるものと思います。
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いたずら?ではありませんが、皆さんの作品に
少しだけ手をいれて、ウエストン風にしてみました。
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では、本家本元のエドワード・ウエストンについて
金丸重嶺(かなまる・しげね) 写真芸術 朝日選書146
1979年11月20日 第一刷 より
「ペパー」の写真については、数日間にわたって記述しているが、
その中で直接、写真にふれたところだけを抜いてみよう。

「フォルムにある生命力―エドワード・ウエストンの記録」
7月 8日 …私はいま、驚くべきラセン形の二個の緑色のペパーで仕事をしている
昨日のネガを仕上げよう…。

7月 9日 ペパーのネガは昨日の朝の情熱にもかかわらず仕上げられなかった。
その理由。昨日つくった八枚のネガのどれもが捨てられないのである。
1929年7月8日は、自分にとって重要な日として記録されるであろう。
私の写真にとって大切な時が始まったと思う。私は戸外の日光のもとで仕事をした。
それは、エキサイトした試みだった。松の枝を通してくる太陽は急速に
光の方向を変えて、ペパーが思うように光をうけるかどうか、
チャンスの問題となってきた。しかし、露出の正しい瞬間に対する
私の決定の中には、それ以外の他のいかなるチャンスも、
はいってくることはできないであろう。

7月13日 私は二つのペパーで情熱的に仕事をつづけている。
…私の考えとビジョンは発展している。20枚のネガをつくった。
それから、少なくとも10枚のプリントは仕上げられるであろう。
しかしこの割合は確かなものではない。何故なら、変化する光のために、
いろいろなビューポイントを、二度も三度も、繰り返さなければならなかったからだ。
いま私は、面白い輪郭をもった、新しい二つのペパーをもっている。
買い物の途中で偶然に発見したものだ。しかし私の心は、
決してのんびりとしたものではない。

8月10日 いま自分は30分の露出を行っている間に書いている。
ペパーはたぐいのない演技者である。ラミールがほとんど毎日のように
新しいペパーを持ってくる。
それは、私が注文仕事をしなければ、われわれは間もなく、
空気と水で生きなければならなくなることを忠告するように思える。
でも、10個、またはそれ以上の非常に面白いフォルムが、
私を魅惑しているときに、私はどうすることが出来よう……

「ペパー」の一枚の写真に彼の情熱がいかに傾けられたか。
その一面を、この日記がよく物語っている。
「私は、新しい印象を受けいれる準備をし、新鮮な水平線のかなたに
大陸を発見すべく航海に出ている冒険者である」
と、いう彼の言葉は、写真家にとって教えられる一言であろう。

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おまけ:授業が終わり、かたづけをしながら冗談半分で、
「モデルのピーマンは、欲しい人がいたら持って帰っていいですよ。」
と言ってみたところ、何人かの学生さんが晩のおかずにするといって
持ち帰っていきました。なんだかとてもうれしい気持ちになりました。
残ったピーマンは我が家の夕飯の野菜炒めに加わりました。
ウエストンの夕飯は毎日?ペパーだったのかな…。
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by mooriyan | 2013-06-17 17:10 | mooriyan