STUDIO LUMIERE  

「 灰色ネコのジョージ 」

先日、山猫を発見し写真におさめました…。
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猫好きの方には笑われてしまいましたね。
メインクーンというネコだそうです。
しかし、大きさは普通の猫の倍ほどもあり、
その独特の風貌はまさにタヌキかアライグマでした。
しかも、撮影場所からして、どう考えても野良ネコです。

下記は、アメリカの文豪スタインベックが、
メーン州の友人を訪ねた折の一文。
たぶん、友人の猫はメーンクーン(メインクーン)でしょう。

私は面と向かってジョージを見なかったが、
その不機嫌な姿は、どこにでもついてまわった。
ジョージは灰色の年寄りネコである。
人間やものにたいする憎しみがつもりつもって、
その烈しさは、二階に隠れながらも、
「出ていけ!」との祈りが下に伝わってくるほど。

スタインベックにかかると猫もずいぶんな描かれようです。
もちろん、一流のユウモアでもあるのですが、
そのまま、スティーブン・キングの怪物になりかねません。
メーン州にまつわる面白い話は沢山あります。
再び、スタインベックより。

ここに住むアライグマネコの謎もそうだ。
しっぽがない(ながいの誤植か)大きなネコで、
体はネズミ色、そこに黒いスジがはいっているので、
この名前がついた。アライグマネコは野生で、森にすみ、
ひどく凶暴である。

さて、アイルランドからバイキングが連れてきた猫が
メーンのアライグマ(ラクーン)と交わり、できたのが、
メーンクーンだという逸話があるのですが…
クーンは繰り返すまでもなくラクーンのクーンです。
どう逆立ちしても、アライグマと猫が交雑するとは考えられません。
アライグマはアニメなどでは、かわいく描かれますが、
実はかなりの猛獣で、猟犬ですら噛み殺されることがあるそうです。
そう言えば、知り合いの農家では、アライグマを悪魔のように嫌っていました。
そんな凶暴なアライグマに風貌が似ているからとはいえ、
メーンクーンもずいぶん迷惑したことでしょう。
メーンクーンは賢く、穏やかな性格だと言われています。

人に捨てられて、半野生化したのでしょう。
私が出会ったジョージも決して人を寄せ付けそうにありませんでしたが、
その表情は、憎しみとはほど遠いところにあるように思えました。
むしろ、こんな立派な猫を手放した人を疑いたい思いです。


資料:チャーリーとの旅 ジョン・スタインベック
   大前正臣訳 サイマル出版会
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by mooriyan | 2013-03-16 09:43 | mooriyan