STUDIO LUMIERE  

 「NIKKOR」レンズ発売80周年に思う

家内の実家のかたづけものをしていて、
数々の貴重な写真を発見しました。
その中から、この写真をアップしたいと思います。
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家内の伯父にあたる方で、撮影されたのは戦時中(第二次大戦)
ではないかとのこと。写真家であった伯父さんは、当時
偵察部隊に所属し、空の上でカメラを操っていたようです。
いっしょに写っているのがそのカメラです。
いい写真です。戦争という背景がなければもっと素直に
「かっこいい」と言えるのに、残念です。

さて、日本が世界に誇るカメラ産業のパイオニア、ニコン。
そのニコンがレンズ発売80周年をむかえるそうです。
長きにわたり日本の、そして世界の写真産業、文化を
支え続けた功績は、はかり知れないものがあります。
私も恩恵に与った一人として賞賛、感謝の辞を贈りたいと思います。

そのレンズブランド「NIKKOR」は、
1933年に航空写真用レンズ「Aero-Nikkor(エアロニッコール)」を
販売開始したことに始まるそうです。
1933年と言えば、ドイツではヒトラーが首相に就任し、
日本が国際連盟を脱退した、激動の歴史のさなか。
我が愛するニッコールレンズは、少しでも多くの正確な情報を得るという
任務をはたすべく軍需として生まれたのかも知れません。
いま私たちが便利に使う技術の多くが、そうした生立ちを持っています。
こうしたものを次々と生み出す人間の能力は素晴らしいと思います。
生まれ出てくる技術や発見に罪はないでしょう。
それをどのように使っていくのか。とくに、
若い皆さんに考えていただければとおもいます。

レンズも、敵地の様子や戦況を記録するより、
花や鳥や美しい山河、愛すべき人たちを写しとめるほうが、
本望なのではないでしょうか。
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by mooriyan | 2013-02-01 10:29 | mooriyan