STUDIO LUMIERE  

petits fours ① 「 写真の歴史 」

写真が今ある姿の出発点にたどりついた1800年代初頭。
詩人ラマルティーヌは
「写真は一つの芸術である。芸術以上のものともいえる。これは、
太陽と芸術家との協力になる奇跡ともいえよう。」と賞賛してくれました。
瞬時に(当時は特にそう思えたでしょう)しかも正確に描写することができる
写真というものにたいする、驚きと感動が詩人をして、そんな表現をさせたのでしょう。

当時のカメラはダゲレオタイプカメラとよばれ↓
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そのカメラによって撮影された写真がこれ。 ダゲール撮影、1837年

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今ではあたりまえのというより、今となっては古典のような技術も
当時は世の中を騒がせるほどの出来事だったのです。

ところが、しばらくすると賞賛される一方で、今度もまたなぜか
詩人 ボードレールが
「写真は忠実に事物を記録する。しかし、それだけでは芸術とはいえぬ。
むしろその機能は、画を創る人のための下僕としては価値を認められる。
しかしそれは芸術ではない…」といった主旨のことを言う。

写真術は単に絵画制作の下働き…当時の画家は画を描くための資料として、
ときにはそのまま下絵として写真を重宝につかっていたのです。
当時、下絵写真を撮って生計をたてていたユージェンヌ・アッジェが
いまでは歴史に名を残す偉大な写真家としてあつかわれるのはなんとも
おもしろいことだと思います。
以下、アッジェの1800年代の作品を紹介します。
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今も、写真が素材的な要素を持つことは事実でしょう。
物事はなんでも、いろんな側面を持ちます。
若いみなさんは柔らかい頭でうまく写真とつきあってくださいね。



petits fours:プチフール フランス料理で、一口で食べられる「小さな菓子」の意。

   資   料:金丸重嶺(かなまる・しげね)著 写真芸術 朝日選書146
         :写真展 パリ・街・人 アジェとカルティエ=ブレッソン 分冊Ⅱ
          財団法人 東京都文化振興会 1988
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by mooriyan | 2011-09-07 12:09 | mooriyan